高雄市政府は今年、大型イベントを相次ぎ開催し、都市としての知名度を高めています。2月の台湾ランタンフェスティバルでは観客が1000万人を超えました。このほか、8月のクリエーティブ・エキスポ台湾や旗津カイトフェスティバル、10月の台湾デザイン・エキスポなどでは、大きなビジネスチャンスや観光発展が期待されるほか、近年変化を遂げている高雄が新たな姿を見せています。
「2022台湾ランタンフェスティバル」では、2カ所のメイン会場や素晴らしいドローンショーを目当てに1000万人以上が訪れ、史上最高のランタンフェスティバルと称されました。現時点で国際的な賞を16も受賞するなど評価され、都市の話題性と創造力を生み出すことに成功し、「光」によって高雄の輝きと潜在力をアピールしました。
2022クリエーティブ・エキスポ台湾の目玉であるブランド商品展示では、内外の文化クリエーティブブランドや台湾の知的財産（IP）ビジネス企業500社が高雄エキシビションセンターに集結。過去最高の会場、最多の出展社数で、来場者数も過去最多となりました。「在地全球化（logloblization）」のトレンドを受けて、民主自由と多元的な文化を通して、台湾の無限の文化クリエーティブの生命力を示しました。
さらに、高雄で開催されるデザイン業界の一大イベント「台湾デザイン・エキスポ」では、かつて「経済中島」と呼ばれた蓬莱商港区をメイン会場とする計画です。エキスポではこの地を「設計中島」として衣替えし、充実した「デザイン経済力」で、創造性を発信し、夢の交流を図ります。同時に、産業アップグレード、サーキュラーデザイン、海上会場、青年デザイン、メタバース、Digi Waveといったテーマで、「設計中島の必見十大展示エリア」を構築します。
海に目を向けてみると、「2022旗津カイトフェスティバル」が開催されました。このイベントでは、亜州国際風箏連合会（Asian Kite-Forum）とたこ揚げ名人40人を招き、「大魚世界」をテーマとして、さまざまなスタイルのたこが100枚以上揚げられました。中でも、クジラのたこ30枚が一斉に飛ばされたシーンは壮大で、旗津海水浴場が瞬く間に海底になったかのようでした。このイベントには大勢が集まり、近隣の商店も賑わい、旗津に大きな商機をもたらして、現地の観光産業振興につながりました。
地方の発展促進においては、イベント開催だけではなく、MRT路線ネットワークも重要な役割を果たしています。高雄市政府は、MRTのイエローラインや小港林園延伸線、岡山路竹延伸線、さらに、第2段階のライトレール（LRT）の建設ペースを加速させています。今後、LRT、MRTの4路線がそろい、高雄が新たな都市の姿を見せることになるでしょう。