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鉄道物語-高雄臨港線

 

鉄道物語-高雄臨港線

◎文/草央音召

◎翻訳/新垣李加子

◎撮影/郭宸志

◎写真提供/駁二芸術特区

 

 

 哈瑪星という地名は、日本語の「浜線( はません)」に由来している。もともとは、貿易港と漁港・魚市場をつなぐ海沿いの二本の路線を指していた言葉だ。哈瑪星は現在の「南鼓山」までが含まれているが、南鼓山は海を埋め立ててできた新しい土地である。1908年に「打狗港」と「打狗駅」ができ、1920年に「打狗駅」は「高雄駅」と改められ、1924年には鼓波街代天宮の現在の住所に市役所が建てられた。

臨海線の今昔

 日本統治時代、鉄道局は高雄駅から高雄川(現在の愛河)を越え、埠頭に沿って苓雅寮を通り、前鎮まで伸びる貨物路線を建設した。これは「第一臨港線」と言われている。その後、市役所は現在の高雄歴史博物館の場所に、高雄駅は現在の高雄駅(高雄火車站)へと移され、高雄港駅と名前が変わった。高雄港駅は第二次世界大戦中に壊されたが、戦後国民政府によって修理され、高雄港站(「站」は中国語で「駅」の意味)と再び名前が変わり、高雄港に改築された。高雄加工区が開拓されると同時に、第一臨港線として中島・草衙・小港の三つの支線が建設された。また、日本時代の環状鉄道網は高雄港駅に集約され、「 第二の臨海線」となったのだった。

 現在高雄ライトレールが運行している路線はまさに「高雄臨海線」であり、駁二特区蓬莱B7・B8倉庫の哈瑪星台湾鉄道館のそばにある。当時の鉄道の知識や記憶を今に残し、伝えている。

哈瑪星台湾鉄道館・旧打狗駅故事館

 「哈瑪星台湾鉄道館」は力学原理やインタラクティブ装置が展示のメインで、知識を吸収するだけではなく、鉄道で仕事をする人達の苦労を体験できる場になっている。これに次ぐ展示は、まるで本物のように動く鉄道模型で、台湾各地のジオラマを展示している。昼夜で異なる光の効果やミニ汽車が運行する姿を、たくさんの人たちが足を止めて鑑賞している。また、ミニ汽車には実際に搭乗することができる。15分間鉄道館を回れば、懐かしくも臨場感にあふれた体験ができるだろう。

 C14哈瑪星駅は、大部分がもともと高雄港駅の三・四本の路線だった位置にあり、昔通りの輸送力を受け継いでいる。駅を出ると、「旧打狗駅故事館」があって、ここは高雄港駅だった場所にある。高雄港駅はかつて台湾で最大の貨物駅であったが、メトロ開設工事に伴い、高雄市政府文化局によって2010年に保護対象となった。その後民間組織の鉄道文化協会に委託され「打狗鉄道故事館」が作られ、「旧打狗駅故事館」と名前が改められた。そこからは「北号誌楼(号誌とは信号の意)」や旧バス乗り場を見ることができる。雄大な蒸気機関車と線路の前に立つと、当時そこで汽車を待っていた人々の光景が心に浮かんでくる。室内展示は汽車の歴史のほかに、路線図やテーブル、チケット売り場などたくさんの鉄道関係の文物が保存されている。当時を知る人々は懐かしさのあまり、少年時代の旅の話をせずにはいられないだろう。

「哈瑪星光任務」

 高雄市政府文化局では「哈瑪星光任務」が行われている。現代科学技術を用い、線路を大規模な光の芸術作品にしたものだ。時間は毎日夜7時から9時半で、30分ごとに5分間の「公演」を行っている。この取り組みは、百年間続いた線路をただの遺物にするだけではなく、線路間を歩いて光と影の芸術を鑑賞できるようにするものだ。また他にも、寿山忠烈祠の寿山情人(恋人)展望台と鉄道園区の天空雲台からは全景を見下ろすことができる。その景色はまるで夜行列車での幻想的な旅のようだ。

     Information:   
 

◆哈瑪星台湾鉄道館  https://goo.gl/WN4Pf7  

◆旧打狗駅故事館(元・打狗鉄道故事館)  https://goo.gl/T1DC4T