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田寮に住む

 

田寮に住む

◎文/葉郁琪

◎訳/新垣李加子

◎撮影/葉郁琪・蔡易霖・梁舒婷・朱裕寬

◎写真提供/崇德社區發展協會・月世界人文協會

 

 

 月世界の土壌はほとんどが強アルカリ性の白亜土からなっているので、草木が生えにくい。その地層は雨水に押し流されて鋭く切られ、荒れた特殊な地形になっている。

月世界を歩く

 2014年、アメリカのケーブルテレビチャンネルの旅行情報サイト「CNN Travel」で、高雄が愛される理由が紹介された。そこで、田寮月世界は「シュール」な特殊景勝地のリストに並んだ。月世界はその名の通り、灰色や白の険しい地形が荒涼とした月の表面のようになっている。歩道もあり、頂上まで登ることができるようになっている。そこから眺める景色と平地の近距離から見る景色は全く違っていて、重なり合った尾根は広大な迫力を感じさせる。月世界には他にも「玉池」という人工の池があり、小型の砂防ダムとして使用されている。高所から見下ろすと、山々に囲まれた玉池は砂漠の中の真珠のようで、力強い月世界の景色に優しさを添えている。山の麓には、民国六十一(一九七二)年に建てられた月禪寺がある。その厳かな建築と月世界はお互いに輝き合い、この場所を守っているようだ。

地景探検・険しい土地ならではのグルメ

 田寮区では月世界風景区のほかに、大小の沸騰水もまた珍景の一つになっている。滾水とは竹林の中に隠れた二つの水たまりだ。濃い泥水が沸騰した水のようにゴボゴボと音を立てて激しく噴き出すことから、この名が付けられた。田寮に位置する大崗山はサンゴ礁の石灰岩で組成され、長い時間の地質運動を通してでこぼこの形になった。左右に垂直にそびえ立つ岩壁のすきまを見上げると、空は細長い直線、「一線天」になっている。もう一つの景勝地「石母乳」は鐘乳石の形が命を育む乳房に似ていて、滴る湧き水が乳のようであることからその名がつけられた。

 龍眼は田寮を代表する農作物だ。地元で栽培される果実は甘く新鮮ですぐに食べられるが、燻煙したドライ龍眼も風味が増しておいしい。田寮は丘陵地なので、柵で囲んだ放牧にも適している。放牧で育った鶏や山羊の肉質は新鮮で甘く、塩豚はジューシーでどれもたまらないおいしさだ。土鶏を一羽まるごと火山の泥で包んで焼いた「泥火山雞」は肉汁であふれ、美食家もお気に入りの一皿となっている。

優秀な農村をめぐる

 崇徳地域は、田寮にある主な集落だ。もともと農作に向いた土地ではなかったが、住民が黄麻(ジュート)の栽培と加工を始めた。時代の変化につれて黄麻加工業は没落してしまったが、幸いなことにまちづくり産業と地域活性化に観光業の新たな活路を見出すことに成功した。現在では麻ひもの編み物DIYや麻ひも工芸品作り、一日農業体験、地元の低糖質の食材を使った屋外食事会などの体験イベントを企画している。また、月世界探訪や地元食材の試食イベント、地瓜餅(サツマイモ菓子)作りなど、特色のあるスポットや名産品の紹介もしている。旅行のタイプや客の人数に合わせてプランを組み、豊富かつ奥深いサービスを提供している。農業委員会(日本の農林水産省に相当)からも一級農村・優秀な農村として認められている。

     

田寮区旅行情報 : https://bit.ly/2OkHeAV

   

田寮区崇徳社区 : https://bit.ly/2nmMTey