桃源区宝山集落 茶園での茶席体験
◎文/陳婷芳
◎翻訳/新垣李加子
◎撮影/黃敬文
桃源区の寶山(宝山)は海抜1,300メートルから1,500メートルの場所に位置している。年平均気温は18度から24度だ。焼けつくような暑さの夏でも涼しく、気持ちよく過ごせることから、台湾でも屈指の避暑地となっている。また、宝山と聞いて多くの人がイメージするのは、桜だ。さらに、宝山はキャンプ場としても人気がある。それだけではなく、最近は茶畑での茶席体験や遊歩道なども評判になっている。
宝山の山林には木がびっしりと茂り、一年中濃い霧がかかっている。この霧によって空気と土壌の湿度が高く保たれ、茶葉を栽培するのに適した環境となっているのだ。宝山社区発展協会理事長の柯樹山さんは、「宝山に自生する茶樹はとても珍しく貴重です。桃源区には、百年ほどの樹齢の木もあります。」と話す。柯さんいわく、台湾原生の茶樹は、10メートルほどに成長することがあり、中には樹齢が百年を超えるものもあるという。
この十年ほどで、原生山茶は地元農業の目玉になった。原生山茶とは、茶園で栽培された茶のことで、濃厚な香りが特徴である。もともと野山にあった茶樹は、茶農家によって茶園に移植され、摘みやすく、有機栽培がしやすいように大部分は縮小化されている。現在、宝山には茶園が至る所にある。
宝山集落では茶園の茶席体験もできる。問い合わせ先は集落内の宝山社区発展協会だ。ぜひ、茶園の主人が淹れるお茶を味わってもらいたい。
宝山集落にはまた、多くの歩道が設置されている。例えば、二集団海芋歩道や二集団烏龍茶歩道は、平坦な道で、家族連れにちょうどいい。二集団布農聚場歩道(桜花歩道とも呼ばれる)からは、高くそびえる木々やきれいな緑のカーペットが見られる。二集団旧遺址歩道は風景が美しい。野生茶歩道からは自生する茶樹や、季節によっては花を見ることができる。馬里山珈琲歩道は、30分から40分ほどの道のりだ。このように、宝山集落の遊歩道からはそれぞれ違う風景を見ることができる。新鮮な空気でリフレッシュできるだろう。
桜花公園は海抜1,500メートルの場所に位置している。桜の季節でなくても、濃い霧がたちこめ、連なる山々の壮大な景色が眺められる。だが、宝山で出会えるのはそれだけではない。ここでは親切な住民たちとも出会える。彼らとの交流を通じて、まるで故郷に帰ったかのような暖かさが感じられるはずだ。
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茶席体験の問い合わせ |
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寶山社區發展協會(宝山社区発展協会)0912133049(柯理事長) |