歡迎光臨高雄市新聞局

西子湾

◎文／YFUNG

◎撮影／陳竣庭・MOOK

◎翻訳／新垣李加子

西子湾海水浴場

　太陽、砂浜、そして海。暑い夏の日には海で遊んで、冷たいアイスやかき氷を食べよう。西子湾の海水浴場は上から見ると三日月の形をしていることから、彎月沙灘(三日月ビ ーチ)と呼ばれている。きれいな景色にきれいな水、さらにオレンジ色の夕焼けが見られるこの場所では子どもたちもハイテンション！近くには寿山動物園や柴山など、有名な観光スポットもある。柴山から西子湾の景色を見渡せば、旅の思い出になること間違いなしだ。この砂浜は、養浜の技術が使われた湾としては台湾初で、持続的海岸モデル地区に指定されている。西子湾沙灘会館から南岬頭まで伸びた海岸線で、子供たちがきれいに整えられた砂浜でお城を作っている間、大人は日光浴を楽しんでいる。また、サーフィンやウィンドサーフィンを楽しむ人の姿も多い

　西子湾海水浴場は中山大学の敷地内、寿山の西南端のふもとにある。恵まれた自然環境、砂浜、ヤシの木、船影、そしてオレンジの夕焼け…。太陽の下で金色に光る砂は細かく柔らかくて、きれいなビーチは親子連れにぴったりだ。雑然とした遊具はなく、子供たちは思う存分走り回ったり砂遊びをしたりすることができる。パパとママは南岬頭の展望台で、日々の忙しさを忘れてリラックスしよう。

打狗英国領事館

　哨船頭から西子湾の蓮海路へ向けて歩くと、たった２キロの道程で高雄の歴史を感じることができる。「打狗英国領事館」は百年以上前に建てられ、近年三年間におよぶ修復作業が終わった。登山古道は、この地が経てきた道を示すようだ。ここからは西子湾の美しい夕焼けと高雄港を望むことができる。1879年に戻って、打狗英国領事館の謎を解いてみよう。曲がりくねった古道を歩いていけば、当時にタイムスリップしたような気になる。打狗英国領事館は1879年に建てられた。山上の官邸は台湾初の西洋建築で、赤レンガの回廊とアーチは、植民地時代の外廊建築によく見られるものだ。

　この歴史をより鮮やかに蘇らせるのに一役買っているものがある。蝋人形だ。英国領事のロバート・スウィンホーが公務の合間を縫って生物の調査をし、英国籍の馬雅各が医者の仕事の傍ら宣教師として活動し、英国領事のジョン・ギブソンが清朝官員の曽憲徳と交渉し、領事夫人が哨船頭の街まで出かけていたり…。精巧に作られた人形たちによって、そこにいた人々と空間が立体的に蘇り、まるでそれぞれの歴史のワンシーンに迷いこんだように思ってしまうだろう。

◎「打狗」は「高雄」の旧称。

大碗公冰店

　西子湾で遊んだ帰りは、哈瑪星でおいしいものを食べるのがおすすめ。まずは代天宮廟の入り口にある老舗の庶民料理で空腹を満たそう。そして、次に行くのは「冰(ビン＝かき氷)」屋さん。鼓山のフェリー乗り場の前にはかき氷屋さんが軒を連ねている。その中でも「大碗公冰店」のかき氷は、暑さもどこかへ行ってしまうほどの爽やかさ。このお店のすごいところは、大きさを選べること。２倍で満足できない人は、１０倍にすれば言うことなし！たくさんのメニューの中でもおすすめは、今が旬のマンゴーを使ったマンゴーかき氷。氷の上にマンゴーが所せましと盛り付けられ、さらにその上にはマンゴーアイスがのっている。海沿いのこの町で、小さな幸せを感じてみてください。